エイトカン
カラビナ
ハーケン
ヌンチャク
沢登り専門用語解説



沢登り専門用語解説

沢登りをやった事の無い人でも、理解出来るように遡行記録に良く出てくる専門用語(?)
の解説をします。(一般的に通じない用語も有り)
私も文科系上がりのシロートですので。そんなにいっぱい知りません。
(50音順)


魚留滝:この滝より上流には魚がいないという意味で名づけられている。。。が
     この滝よりも上流に魚はいくらでもいるのが実状

右岸/左岸:川の上流から下流を見て川の右側を”右岸”、左側を”左岸”という。
        短に右側、左側と言う時は進行方向に向かって言う言葉なので注意!

A0:”エーゼロ”と読む。クライミング中人工的な道具を利用こと。「Aいくつ」というのは本来は
   人工登攀のグレード。 中でもA0は日本式の人工登攀グレードの最下位を指す、日本独
    自の概念。ハーケンやボルトを足場にしたり、つかんだり、あるいはそれにスリングをか
   けてつかんだりするのがA0に値する行為である。ザイルで確保してもらうのはこれに当て
   はまらない。プライドの高い人はこれを嫌う。

堰堤:砂防ダムのこと。これを越えるのは結構大変なんです。だってホールド無いもん。。。

お助け紐:シュリンゲを参照。

泳ぎ:釜を泳いで沢を突破する方が簡単な場合がある。泳がないと先に進めない沢もある。

エイトカン:8の字の形をした金具で、確保や懸垂下降に用いる。各自必ず1個持っていく物。

F :英語のFall(滝)の略。下流側からF1,F2と付ける。登りがいのある滝によく付けられる。

オーバーハング:斜面の角度が90度以上に傾いているもの、”ハングってる”、”ハングぎみ”
           と言う感じに使う。

ガイド:日本全国の山岳会の方々がまとめた”沢登りの記録集”の事を指す。
     主に”山と渓谷社”から出版されている。地図とは異なり、”遡行図”といった概念図
     と、どういう感じに登ったのかと言う事が書いてあるだけなので、同じ沢でもかなり
     中身が違う。参考程度に使う。

核心部:沢登りで一番難しい部分、滝の突破が核心部になることが多いが、
      沢にたどりつくまでが核心部という沢もある。
(ひとり核心部):勝手に難しいところを選んでハマってしまう事。みんなはとっくに
           滝の上にいる。。。

確保:クライマーの滑落を止めること。クライマーが落ちたときにいかに少ない衝撃で安全に
    止めるかが重要。これが下手だと、沢登りに呼んでもらえない。。。こともない(?)

ガス:山にかかる霧の事、街から見れば雲の中ということになる。

滑落:落ちる事。落ちる時は人生と違い一瞬で落ちる。痛い!で済めばあなたはラッキー!

ガバ:ガバホールドの略でガバッっと握れるホールドの事。こころのオアシス!
    (→フィンガーホールド)

釜:”淵”ともいう。滝壷と思ってください。足が届かないところも有り。

空荷:ザック背負わない事。”空荷で登る”とはザックを降ろしザックにザイルを結んで
    登り、登り終ったら、ザイルを手繰り寄せて荷物を引き上げる。

カラビナ:金属製(主にアルミ合金製)の輪にゲートのついた物。ゲートが開かないような
      安全環付きと言う物がある。 

級:沢登りの困難さを現す級と、滝の登攀の難しさを現す級がある。登った人がつける
  感覚的なものだ。数字が多いほど難しく、6級くらいまである。+とか−とかを付けて細かく
  分ける場合あり。基本的に4級以上はザイルは必携、単独遡行は止めた方がいい。

草付:岩と岩の隙間から草がたくさん生えているようなところ。なぜか登りやすそうに見えるが
    結構もろい事が多く、ここを登るには注意を要する。

クライムダウン:岩を登るような足の運び方で降りていくこと。急な斜面や岩場をロープ無しで
          降りる時にこの手法を用います

懸垂下降:消防隊員がビルの壁を降りてくる時にやっているやつだ。沢を下る時には
       よく使う技術。

源頭部:沢の上流で水がちょろちょろ流れているようなところ

ゴーロ:大きな岩がゴロゴロしている河原のこと。

ゴルジュ:沢の両岸が狭まった細い箇所のこと。両岸が断崖絶壁になっている。

ザイル:ロープのドイツ語だ!8mm×20mは直径8mmで長さが20m。直径は太い物が安心
      だが、沢登りではこれが濡れると重くなるので8mmをよく使う。自分が持って
      いるのは8mm×20m、8mm×45m、10mm×50mの3本

残置:通常、登攀時に使ったハーケンやシュリンゲをそのまま置いていく事。通常は景観を
    損ねる為、最後に登る人が回収するが、場所によっては回収出来ない場合もあり
    置いていく事もある。また後日来るグループが残置シュリンゲを利用して、
    ”快適に登れる”という状態も生み出す場合もある。

シャワークライム:頭から滝の水を被りながら滝を登る事。夏は気持ちイイ!秋は凍死もの。

シュリンゲ(スリング):直径5,6mmのロープを直径50cmから2mくらいまでの輪っかにしたもの。
       ”お助け紐”とも言う。木に巻きつけたり、ハーケンにくくりつけたり、何かと
       用途は広い。各自、いろんな直径のものを数本持っていく。

スタンス:足を置ける所。(スタンスが無い→足を置ける所が無い)

スラブ:傾斜が緩く(60度くらいまでかなぁ)のっぺりした一枚岩のこと。 傾斜が急になり90度
     近くになるとフェイスと呼ぶ。

セカンド:2番目に登っていく人。最初に登った人が上で確保してくれてるので、
      足を滑らせてもロープが伸びる分しか落ちない。ジャンケンで勝った人が
      なれる。(→トップ)

セミ:滝を登っている途中で登れなくなり、下にも降りれない最悪の状態。木にへばりついている
    セミの様だからこう言う

タープ:テント代わりにする、ビニールシート。木の枝を支柱にしてテント風に設営したりする。
    夏場は装備の軽量化の為にテントは持っていかずこれを持って行きます。

高巻き(巻き):滝を越える時、水が全く流れていない左右の登りやすいところを見つけて
        越える事。木の枝をつかみながら進む事が多いので結構腕が疲れる。
        岩がもろい場合もあり、直登よりも難しい場合も結構あるので注意。

チョックストーン:チムニーやクラックなど岩の割れ目にしっかりはさまっている石のこと。
           挟まっている石が大きいと直登は困難。CSと略して書く事が多い

直登:滝の水流を流れているところ、もしくはそのすぐ近くの岩肌を登る事。

撤退:沢を登り詰める事ができずに、ひき返す事。複数の人数で登っていると、この判断が
    非常に難しい。また一旦進むと撤退することも出来ないと言う所も有る。

テン場:テントを張れる場所の事

渡渉:水流を横切って対岸に歩いて渡ること。水の深さが腰を超えると急に難しくなる。

トップ(リード):最初に登っていく人の事。通常、メンバーの中で技術と経験と度胸を持った人がトップ
     をやるが、ジャンケンが弱い人もトップになれる。(→セカンド)

トラバース:横断すること。横に移動していく動作のこと。 まっすぐ登るより難しい場合が
        多々ある。

ナメ:一枚岩の比較的傾斜の緩い滝。これがひたすら続くと美しい!

(2:1):左側からくる沢と右側からくる沢の水量比を現す。もちろん(3:1)、(4:1)だってある。

入渓:沢に入ること、沢登りの歩き始め。

ヌンチャク:(正式名クイックドロー)2個のカラビナを短いテープで繋いだもの。
      カラビナの形が若干違っていてカラビナとテープが動きやすい方をハーケンに掛ける。
      最初に登って行く人(トップ)は、ハーケンにヌンチャクの一方のカラビナをかけ、
      もう一方のカラビナにザイルを通しながら登ってゆく。墜落時には、確保者(セカンド)
      がザイルをロックすることによって、最後に掛けたヌンチャクからザイルにぶら下が
      って墜落停止することになる。1グループで5,6個持っていく。
       「アチョー!!」とか言って振りまわしてはいけない。

寝てる:滝の傾斜が緩いこと。逆に傾斜が強い時は”立ってる”といいます

ハーケン:岩の割れ目に打ち込む、確保用のクサビ。しっかり打ちこんでないと抜ける(自分 
      はこれで7m落ちた)。沢にこれがバシバシ打ってあると景観を損ねるので、基本的
      に最後に登る人がハンマーを使って回収する。材質に”クロモリ”と”軟鉄”があり
      クロモリは変形しにくく何度も利用可能。岩に打ちこんだままのハーケンを
      ”残置ハーケン”という。沢登りの場合、通常1パーティ、6個くらい用意。

パーティ:山に登るグループの事。ケーキにロウソクを立てたりはしない。

ハーネス:腰に巻く安全ベルト。身体の安全を確保する上で沢登りには欠かせない用具。
       各自これを装着し、ザイルを出すときはザイルをこれに結束して登り始める。
       滑落したときにはこれがショックを尻・腿に分散してくれて、なおかつ墜落姿勢
       をある程度補ってくれる。 

ハマる:登攀途中で上にも登れなくなり、下にも降りれない様などうにもならない状態になる事

バリエーションルート:地図の載っている登山道ではなく、歩けそうなところを進んでいく
              ルートの事。”山登り初めて”という高校の後輩が「バリエーションルート
              って道の無いところを行く事だったんですか!」と
              山頂に着いてからいわれた事が有る。。。

バンド:岩でできた棚のこと。この上は歩きやすかったりする。

ピッチ:ザイルを出しての登り始めのポイントから次の確保するまでのポイントまでの事を
     ”1ピッチ” という。例えば100mの滝を40mのザイルで登る時は最低でも3ピッチ
     で登る事になる。

ビバーク:テントを用いないで、山で露営すること。ビニールシートで雨避けし、下にマット
      をひいて寝袋orシュラフカバーで寝るのが一般的。

ビビリモード:滝を登っている途中で怖くなってしまう心理状態。このスイッチが入ると
         簡単なところも難しくなってしまう。

フィンガーホールド:指の第一関節しかかからないホールドのこと。

伏流:沢の水が一時的に地下に潜って流れ、から沢になっている状態のこと。

フラットソール:靴の裏がF1のタイヤみたいなゴムになった靴で乾いた岩であれば一番滑りにくい。
         岩場を登るのに最適な靴
         

へつり:岩壁にひっついて水際をトラバースすること。

ホールド:岩をつかめるところ、これがいっぱいあると登りやすい。ガバッっとつかめるところを
       ”ガバホールド”という

モロい:岩が崩れやすい事。(脆い)

ヤブ漕ぎ:雑草の中を歩いていくイメージです。沢を詰めて水が流れなくなってくると
       これが始まります。一般的に笹のヤブが多く。平泳ぎの様に手を動かして笹を
       左右に分け進んでいきます。普通の人はこれを嫌います。(もちろん俺も。。。)

リード:→トップを参照

リッジ:とがった感じの岩尾根

リポビタンD登攀:リポビタンDのテレビCMはご覧になった方はお解かりのように、お互いのパートナー
           が別々のルートで同時に滝/岩壁に取り付き登っていく事。どちらかが行き詰っても
           パートナーを助ける事が出来ず、非常に危険な登攀。テレビを見て、『こんなの
           ありえなーい!』と馬鹿にしながらも、結構自分でもやってしまっている。

ルートファインディング:登っていく道筋を見つける事。沢登りでは、登る技術よりもこちらの
               能力の方がはるかに重要。これを見誤ると途中まで登って前にも後
               ろにも進めず寿命を縮める原因になる。

ルンゼ:岩壁にくいこむ急な岩溝。岩の凹部


ホームトップへ  山/沢登りトップへ